セキュリティデータを使用して運用を強化したお客様3社の事例
フィジカルセキュリティデータの価値を最大限に引き出す準備はできましたか? 当社のお客様3社がセキュリティシステムを活用して、いかに運用とコンプライアンスを向上させたかをご覧ください。
最新のフィジカルセキュリティ業界レポートによると、フィジカルセキュリティと関連データがミッションクリティカルであると認識している組織は、全体のほぼ3分の2を占めます。また、多くの組織がセキュリティソリューションに投資し、建物、資産、人を保護すると同時に、フィジカルセキュリティシステムを使って収集したすべてのデータを運用目的の達成に役立てることができると考えています。
例えば、コロナ禍の中、フィジカルセキュリティデータを活用して、占有率および人の流れをより効果的に管理できるようになったという組織もありました。現在、新しいビジネスアプリケーションを構築し、日常業務のプロセスを改善するために、フィジカルセキュリティデータの価値を最大限に引き出している組織は他にもあります。
このブログでは、この3社が、どのように画期的な方法でフィジカルセキュリティに投資し、事業運営を強化しているかについてご紹介します。
ヘルスケア
Erickson Senior Livingにおける入居者のケアと利便性の向上
Erickson Senior Living社は、米国で高齢者住宅とヘルスケア業界の大手企業です。16のコミュニティ全体でGenetecTM Security Centerを標準にしたことで、高齢者住宅の物理的な鍵を新型のASSA ABLOYワイヤレスロックに切り替えることができました。
このアップグレードにより、施設のセキュリティが強化されただけでなく、入居者と訪問者の体験を向上することができました。現在、入居者は入退室管理カードを、ユニットのロック解除、食事の購入、コミュニティショップで購入した商品の支払いに使用できます。
Erickson Senior Livingは、新しいワイヤレスロックにより、重要なコミュニティサービスのひとつである入居者の心身の健康状況チェックの最新化も実現しています。
以前は、警備員が毎朝、建物の中を歩き、入居者にはドアのチェーンを外しておいてもらい、入居者が無事であることを実際に目で見て確認していました。しかし、ドアのチェーンを外し忘れてしまう入居者もいました。この場合、警備員はドアをノックし、問題がないことを確認していましたので、静かな朝に近所迷惑にもなっていました。
現在では、ワイヤレスドア管理機能を使用して、レポートを実行し、アクティビティを確認するだけで、入居者がドアを開けたかどうかがわかるようになりました。Erickson Senior LivingのシニアビジネスアナリストであるAlex Seymour氏は、このワイヤレスドアがすべての人にとって非常に価値の高いメリットになっている理由を次のように説明しています。
「Security Centerを使ってWi-Fi ロックが使用できるようになったことで皆とても助かっています。このプラットフォームを利用すれば、毎朝セキュリティチームに自動的にレポートが送信され、どのユニットのドアがまだ開けられていないかがわかります。次に、それを入居者がいないユニットのリストと比較すれば、心身の健康状況チェックが必要な入居者のアパートが特定できます。廊下を一本ずつ歩いて点検する代わりに、いくつかのアパートの入居者に電話をかけ、必要に応じて訪問して確認できるため、作業時間を短縮できます。入居者もこの方法になってよかったと感じています。警備員が部屋に入ってくることも減り、毎日忘れずにドアのチェーンを外しておく必要もありません。
ゲーミング
River Cree Resort and Casinoにおける運用コンプライアンスの強化
River Cree Resort and Casinoは、カナダのアルバータ州エドモントン近くに設立された活気にあふれたカジノ・娯楽施設です。この施設のセキュリティチームは、Security Centerを導入して以来、プラットフォームにビデオ監視、入退室管理、火災警報システム、パニックボタンを統合しました。この最新化により、オペレータは施設全体の様子を確認し、警報にいち早く対応できるようになり、さらにコンプライアンスを強化することにも成功しました。
コロナ禍の中、この施設のSecurity Centerには、KiwiVision™ People Counter (人数カウンター) 分析機能が導入されました。同施設にはすでに人数カウントシステムが導入されていましたが、この人数カウントソリューションを利用することで、数値が間違っていないことを二重に確認し、コンプライアンス関連の問題を回避できました。
River Cree Resort and Casinoの監視およびコンプライアンス担当主任であるBob McDonald氏は、パンデミックの収束後も、組み込み式の分析機能がどのように役立ったかを次のように説明しています。
「KiwiVision People Counterは、公衆衛生のコンプライアンスの遵守に役立っています。当社では、この機能を、既存の人数カウントソリューションの数値を精査するバックアップシステムとして使用しました。時々、
システム間で矛盾が生じることがあるのですが、KiwiVision People Counterは常に正確な数値を生成しました。現在でも、当社のセキュリティチームは、火災および安全規定を守るためにGenetecの人数カウント分析を使用しています。占有率の上限に近づくと通知が発信されるため、適切な措置を講じることができます」とMcDonald氏は述べています。
River Cree Resort and Casinoは、頻繁にGenetecの新機能とソリューションのメリットを比較検討しています。この組織は、常に性能を高め、投資を最大限に活用できる方法を探しています。McDonald氏とその部下がデジタル証拠管理システムであるGenetec Clearance™のことを耳にしたとき、運用にメリットをもたらす可能性があると認識しました。
「法執行機関、保険会社パートナー、さらには経営幹部に映像を送信する必要がある場合、Clearanceを使ってシンプルかつ安全に処理できるようになりました。これまで使っていたUSBではできなかったビデオ編集を簡単に行い、プライバシーをより適切に保護できます。例えば、得意先2社の間で訴訟が起こったとき、Clearanceを使用して、編集したビデオを弁護士に問題なく提供することができました」とMcDonald氏は述べています。
小売業
Westfieldショッピングセンターにおける配送追跡の高速化
Unibail-Rodamco-Westfield (URW)は、ヨーロッパ最大級のショッピングセンター、Westfield Londonと Westfield Stratford Cityを所有および運営しています。Westfield UKは、Security Centerを導入して以来、統合セキュリティプラットフォームを使用してビジネスに付加価値を加えることに成功しました。
例えば、Security CenterとWestfieldの配送管理システム (DMS) を統合することで、年間経費の大幅な節約につながりました。DMSシステムは、毎日施設に出入りする許可済み配送車両のリストをSecurity Centerに自動的に送信します。AutoVu SharpV 自動ナンバープレート識別カメラが配達入口のゲートで車両を検出すると、システムが適切なサービスヤードへのアクセスをシームレスに許可するため、手動操作は不要です。
また、Genetec Clearanceを導入したことで、一般データ保護規則(GDPR)に準拠していることが保証されます。証拠提出の要請を受け取ると、スタッフは顔やビデオの一部に自動でぼかしを入れ、安全なリンクを即座に生成し、承認された機関と共有できるようになりました。
また、透かしを入れたり、時間制限を設定したり、ユーザーのアクセス権を管理したりすることで、その映像を使用および共有する方法をより効果的に制御することもできます。こうすることで、長期間保持しなければならない映像が誤用された場合の責任に関する懸念を大幅に軽減できました。
「何百万人もが出入りする公共スペースである当施設は、訪問者、小売業者、法執行機関から、毎年多数の映像提出の要請があります」と、Westfield Stratford CityのアシスタントセキュリティマネージャーであるTom Lish氏は説明します。「従来であれば要請を検証した後、映像に映った対象外の人を手動で編集してから、DVDに焼く必要がありましたが、そのプロセスのほとんどが自動化され、時間とリソースを大幅に節約できるようになりました。」
セキュリティシステムを統合してデータインテリジェンスを活用
ビジネスとセキュリティのニーズは急速に変化しています。組織と共に進化するソリューションを構築することで、ニーズの変化に合わせて適応できます。
長期的な統合戦略を立てることは、セキュリティを強化し、状況把握能力を高めるだけでなく、新しいビジネスアプリケーションを探求し、運用を改善し、投資収益率を高める新しい道を開きます。