セキュリティオペレータにとって、意思決定を下すために十分な量の情報を収集するのは容易ではありません。複数のつながりのないアプリケーションを往復し、それら全体を理解するには多大な時間がかかります。このため、運用効率の向上が必要です。
セキュリティ監督者に必要なのは、セキュリティシステムを統合してプロセスを改善し、コストを節約できるソリューションです。複数のシステムを1つに統合することは難しいと思われるかも知れませんが、それによって得られるメリットは膨大です。
ビデオ監視(VMS) と入退室コントロールシステム(ACS) を統合して、運用改善とコスト削減を実現している組織は存在します。このような選択肢がビジネスに必要かどうか、疑問に思われるかもしれません。
VMSとACSを統合するメリット
統一性のないレガシーシステムはビジネスの障害となる可能性があります。ビデオ監視と入退室管理を単一のプラットフォームに統合すれば、ナビゲーションやトレーニングの簡素化以上のメリットがあります。バージョン互換性が作り込まれているため、アラームのプログラム設定、レポート生成、メンテナンスの実施が可能で、簡単にアップグレードできるようになります。これらのタスクはすべて、単一のワークステーションとインターフェイスから管理できます。
統合と一体化の差、コストの違い
統合
フィジカルセキュリティの統合プラットフォームを使ってシステムを接続することも可能ですが、ベンダーが異なるため、互換性の欠如がよく問題となります。これによりそれぞれが連携されず独立したままでいると、ビデオ監視から入退室管理アラームを受信したり、入退室管理イベントをビデオフィードにリンクさせるなどの機能が制限されることがあります。これは、緊急性の高いイベントが発生し迅速な対応が求められる場合に障害となる可能性があります。
また、オペレータはこれらの制限があるため、特定のタスクを実行する際、インターフェイスを切り替える必要がありトレーニングコストが増加します。バージョンのアップグレード中に非互換性や不具合が生じることがよくあり、それを修正するために多くの時間と費用がかかります。
統合
ビデオ監視および入退室コントロールシステムは、ベンダーの単一プラットフォーム内でシームレスに動作するように設計されているため、統合は最も費用対効果の高い選択肢です。すべてのコアシステムは連動するように設計されているため、トレーニング、アップグレード、設定、およびメンテナンスの費用対効果が高くなり、根本的に一本化できます。
オープンアーキテクチャを採用した既製の統合セキュリティプラットフォームを使用すれば、幅広い種類のアプリケーションに設計された機能にアクセスできます。これらの機能を選択的に実装すると、予算内でセキュリティシステムをカスタマイズすることができます。
統合システムに投資することで最大のROIを達成できる理由
どのベンダーを選択しても、ビデオと入退室コントロールシステムを一本化することで、必ずコスト削減を実現できます。統合システムにより、ハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントを分離する必要がなくなり、先行費用を抑えることができます。単一のシステムを使用することで、運用を合理化でき、メンテナンス要件を減らし、トレーニングコストを削減できます。
ビデオ監視は、入退室コントロールシステムと頻繁に統合される分野として評価されています。この統合により、入室時の認証情報を動画分析データと関連付けることができるため、入退出管理に役立っています。
例えば、ディープラーニング解析を用いた映像監視ソフトウェアは、より正確で信頼性の高い物体や行動を分類するのに役立っています。入退室管理システムとビデオ監視システムを統合し、建物内の人々の行動を分析することで、セキュリティリスクを事前に把握することができ、緊急時に重要な支援を提供することに繋がります。優れたワークフローによってオペレータの効率が向上し、迅速に調査ができ、他のセキュリティまたはビジネス目標に時間を使うことができます。
ビデオ監視と一本化された最新のIPベースの入退室コントロールシステムに投資することで、以下のことが可能になります。
• ビジネスのあらゆる領域を改善し、投資を最大化します： リアルタイムの入退管理からエンクロージャーのモニタリングまで、可能性は無限大です。
• 環境を包括的に把握することで、新たな洞察を引き出し、より良い意思決定を行い、日常業務を改善できます。
• ハードウェアを柔軟に選択できる: 自動化されたオープンプラットフォームにより、長期的なニーズの変化に適応できます。
• 侵入監視、ダッシュボードなど、入退出管理とビデオを接続する追加機能によるメリットを享受できます。
現行のシステムの評価
新しいチェックリストを使用し、既存の入退室コントロールシステムを評価し、変更に必要な時間と費用の見積りを確認できます。
