SharpZ3 OS 13.6.1の新機能
AutoVu SharpZ3 OSの最新リリースの新機能には、車両ベースの解析オプション、立体映像の追加、読み取り精度を全体的に改善するデュアルエクスポージャーなどがあります。
立体映像により場所の読み取り精度が改善
AutoVu™ SharpZ3カメラには、3個のセンサーが付いています。ナンバープレート識別 (LPR) センサーが2個、コンテキストイメージセンサーが1個です。今度のファームウェアリリースにより、モバイル自動ナンバープレート識別 (ALPR) デバイスでLPRセンサーを2個同時に使用できるようになりました。
人間が立体映像を目で見て距離がどのくらいか判断するのと同じ仕組みの新しい立体映像機能で、ナンバープレート読み取り時の位置情報の精度が上がっています。LPセンターを2個同時に使用するSharpZ3モバイルALPRデバイスなら、車両の位置の推測ができます。これは、駐車アプリケーションで車両が駐車規則に違反しているかどうか判断するのに役立ちます。
デュアルエクスポージャーでキャプチャレートが向上
SharpZ3 OS 13.6.1のリリースとは、SharpZ3カメラでデュアルエクスポージャーが可能になったということです。2個あるLPRセンサーそれぞれで画像を感知しますが、一方では低露光画像を感知し、もう一方では高露光画像を感知します。こうして、十分なデータ抽出に最もふさわしい画像が選択されるようになります。ナンバープレートのデザインが一様でない国でも、読み取り精度とキャプチャレートが全体的に向上します。
重要事項として、このファームウェアリリースでは、立体映像とデュアルエクスポージャーの両方を同時に機能させることはできません。ご注意ください。両者が同時に利用できるようになるには、今後のSharpZ3 OSリリースを待つことになります。
モバイルALPRデバイスでキャプチャできる車両についての詳細を見る
オペレータの日常業務は、ナンバープレート情報を取得するだけでは終わりません。SharpZ3 OS 13.6.1で得られるようになったメリットは、SharpOS固定カメラ向けSharpV 13.6.0 リリースのとほとんど同じで、車種分析、車両進行方向情報、車両アクセサリ検出の改善によるものです。
車種をさらに細かく検出
車種分析機能により、検出した車両をより詳細に認識できるようになっています。たとえば、今回のリリースでは、「2ドアセダン」と「4ドアセダン」が区別できます。同じことは「トラック」にもあてはまり、さらに細やかに「ダンプカー」などと認識できます。
SharpZ3 OS 13.6.1で使用されている分類モデルにより、最大24車種までわかるようになりました。
車両進行方向を把握
車両進行方向分析が追加されたことで、車両が検出されたときの角度がわかります。前、前横、後、後横の方向に対応できます。この分析によって、車両がどの方向に向かっているかが、より適正に把握できます。
新しい車両アクセサリ
アクセサリを装着した車両を追跡する必要がある場合でも、何百ものコンテキストイメージをより分けていく必要はありません。車両アクセサリ検出で、スペアタイヤ、トレーラーヒッチなど、車両後部に付けられたアクセサリが検出されたかどうかがわかります。
ALPR地域コンテキストを刷新
このリリースでは、北米のナンバープレートの読み取り率が上がっただけでなく、地域別コンテキストが新たに追加されています。SharpZ3 OS 13.6.1では、エクアドルとイスラエルのナンバープレートがキャプチャできるようになりました。オマーン、カタール、ヨルダンも、コンテキストが一部強化されています。