パートナーがどのようにフィジカルセキュリティ展開に付加価値をもたらすか
システムインテグレーター、コンサルタント、テクノロジーパートナーなどのチャネルパートナーは、組織がフィジカルセキュリティシステムを最大限に活用する上で必要となる、ソリューションとサービスに関する専門知識を持っています。
フィジカルセキュリティのイノベーションを実現するには、コラボレーションと業界知識が必要です。そのため、豊富なリソースと知識を有し、認定されたフィジカルセキュリティプロバイダーと提携することが重要です。フィジカルセキュリティプロバイダーは、ソリューションが拡大するニーズに継続的に対応できるよう、顧客とチームの共同作業によるフィジカルセキュリティロードマップの策定を支援 (EN)します。
専門知識と地域に関する情報を取得する
パートナーと協力する主なメリットの1つは、パートナーが特定の地域について持っている情報の多さです。パートナーは、規制の枠組み、業界標準、地域間の微妙な違いを把握しています。また、現場でのさまざまな課題に対処し、環境内のセキュリティシステムを最適化するソリューションを特定します。
サービスとしてのソフトウェア (SaaS) ソリューション (EN)などの新しいテクノロジーやイノベーションが登場すると、システムインテグレーターは、さまざまな業界や地域でメリットを生む方法を提示する、有能なガイドとして機能します。さまざまなタイプの展開に伴う特殊性に関するインサイトを提供できるシステムインテグレーターを活用することで、スムーズに移行し、投資から最大限の価値が得られます。
「パートナーには、私たちにはない専門知識があります。」
– エンドユーザー、業界別インサイトのインタビュー
パートナーは、近隣地域や都市の動向、国固有の規制、業界固有の要件など、組織が十分な情報に基づいて意思決定を下し、リスクを効果的に軽減するために必要なインサイトを提供します。
サイバーセキュリティに関するサポートを受ける
サイバー脅威はますます複雑化かつ高度化しており、サイバーセキュリティは依然としてあらゆる業界の組織が抱える最大の懸念事項となっています。2024年度フィジカルセキュリティの状況レポートによると、2023年には31%の組織がサイバー犯罪者の標的になったと回答しています。信頼できるパートナーは、堅牢なサイバーセキュリティ対策を実装し、組織がサイバー脅威に対する防衛策を強化する上で重要な役割を果たします。
サイバー脅威への対応としてフィジカルセキュリティ環境におけるサイバーセキュリティ関連ツールを導入した組織は、2022年度には29%でしたが、2023年度には42%に増えてます。
パートナーは、脆弱性を特定して対策を講じることで、サイバーセキュリティ体制の改善を支援できます。パートナーは、ベストプラクティスを提供し、ツールを推奨し、ロールと権限を使ってシステムを設定することで、組織が危険にさらされるのを防止できます。
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クラウドベースのソリューションへの移行を促進する
フィジカルセキュリティ部門は、クラウドテクノロジーを採用することで他の業界とのギャップを埋めています。以前は、クラウドがサイバーセキュリティ上のリスクであるとみなされ、クラウド展開が進まない大きな要因となっていましたが、現在はその実装に対する認識が変わり、信頼性が高まっています。
セキュリティ展開にクラウドテクノロジーを採用する組織は増加しており、システムインテグレーターは、ハイブリッドクラウドソリューションの導入を簡素化する上で重要な役割を担っています。その専門知識を活用すれば、組織は独自のニーズに合わせて展開を設定できます。
ハイブリッドクラウドの展開オプションは、より柔軟でスケーラビリティが高いため、組織でエッジ、オンプレミス、クラウドベースのソリューションの持つメリットを活用できます。
「将来何が必要になるかは誰にもわかりません。ハイブリッドクラウド展開を選択することで、その可能性を広げることができます。」
– エンドユーザー、業界別インサイトのインタビュー
信頼できるパートナーと協力することで、組織は、ハイブリッドクラウドアーキテクチャを設計および導入し、統合を促進し、長期間にわたってシステムを拡張できます。パートナーが、適切なデバイスを選択する上でのアドバイス、システムの互換性の確保、フェデレーション設定 (EN)のサポート、サイト全体のインフラ計画への支援を提供できるからです。
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システムの可能性を最大限に引き出す
5,000名を超えるユーザー、パートナー、業界の専門家にアンケートを実施した結果、多くのオペレータがシステムを十分に活用していないことがわかりました。現在、利用可能な機能の中で実際に使われているのは、わずか58%です。継続的な製品リリースや最新のイノベーションから得られるメリットがないのに、それに投資するのはなぜでしょうか ?
毎日の業務をこなしながら、システムの新機能をじっくり調べる余裕のある人はそう多くはありません。機能の概要をざっと見るだけで終わることがほとんどでしょう。システムインテグレーターは、テクノロジーの機能と使用事例に関する詳細情報を提供できます。また、どうすれば、組織が時間の経過とともに変化するニーズや新しいビジネス状況にも適応できるかについても提案できます。
システムインテグレーターは、全体的な最適化、ワークフローの自動化、稼働率の向上につながる専門的なサポートを提供できます。システムインテグレーターは、セキュリティシステムを微調整し、高度な機能を使用することで、組織が最高のパフォーマンスを達成し、フィジカルセキュリティシステムをより有効に活用できるようにサポートします。
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運用の合理化
業界全体の人手不足が続く中、日常業務を効率化するテクノロジーへの投資がますます重要になっています。組織の38%が優秀な人材の確保に苦労しており、革新的なソリューションが求められていることがわかりました。接続性を向上させることで、統合のカスタマイズを目的にしたパートナーとの協力体制、クラウドへの移行、システムのROIの最大化、ビジネスインサイトの取得、イノベーションの推進が可能になります。
規則、ワークフロー、自動化を取り入れることで効率性を高めることができ、オペレータは少ない工数でより多くの作業をこなせるため、生産性を向上できます。初期導入後は、リソースが効果的に割り当てられるように稼働率を監視しながら、継続的に強化および最適化することが重要です。このアプローチは、1回限りの導入取引ではない、有意義なパートナーシップを育むために不可欠です。
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ビジネスインサイトの推進
今日のデータ指向の世界で、従来のフィジカルセキュリティアプリケーションを超えるセキュリティデータの価値が認識されてきています。パートナーは、ビジネスインテリジェンス、HR分析、施設管理、その他のイニシアティブにセキュリティデータを活用できるよう支援します。
セキュリティデータを分析し、実用的なインサイトを得ることで、情報に基づいた意思決定を下し、プロセスを最適化し、組織全体でイノベーションを推進できます。データの活用は、セキュリティシステムのROIを上層幹部に示す際にも不可欠です。
「当社ではこれまで5000万ドルを費やしてきました。この投資への効果を、幹部に説明する必要があります。どうすればビジネスとしてさらなる価値を引き出せるでしょうか ?」
– エンドユーザー、業界別インサイトのインタビュー
組織は引き続きセキュリティとデジタル変革を最優先事項と位置付けており、セキュリティの可能性を最大限に引き出し、組織の成功を実現する上で、システムインテグレーターの役割はますます重要になります。信頼できるパートナーと協力することで、組織は重要な責務とビジネスの強化に注力しながら、セキュリティの専門家にシステムの機能を補完してもらうことができます。