ブリスベン市庁舎の統合されたセキュリティ映像
ブリスベン市議会は、オーストラリア最大の地方自治体です。市庁舎の大規模な改装において、職員と利用者の安全を確保するため、Security Center Omnicast™ ビデオ管理システムを導入し、他のセキュリティシステムを統合しました。
会社情報
ブリスベン市庁舎 (EN)は、オーストラリアで最も権威ある公共建築物の1つで、1930年に開館し、現在は国家遺産に登録されていますが、湿地に建てられているため、地盤沈下やコンクリートの劣化、老朽化した配線の腐食が長年の問題となっていました。2009年12月末に、市庁舎は大規模な基礎補強工事のために一時閉鎖され、完全に解体・再建されました。その際、300万ドルの予算を投じ、施設内の制御室から監視する統合電子セキュリティシステムが設置されました。
課題
ブリスベン市庁舎は、一般市民が安全に出入りできる場所でなければなりません。ブリスベン市議会は、市庁舎を公開するか閉鎖するかを決定する必要があり、これが運用上の重要なポイントとなりました。また、市庁舎は大規模な複合施設でありながら、24時間年中無休体制の警備員が2名しか配属されていませんでした。 このため、警備員はテクノロジーを最大限に活用し、効率的に業務を遂行する必要がありました。セキュリティ担当者は、事前予防的な検知とレポート機能を備えたインテリジェントなソリューションを求めていました。
ソリューション
統合された運用ビュー
ビデオ管理システムは、AgentVi分析、入退室管理システム、資産管理システムと統合されています。オペレータは、統合ビューを通じて現場の状況を詳細に確認できます。
直感型の3Dマップインターフェース
セキュリティ担当者は、Security CenterのPlan Manager (EN) マップインターフェースを使用して、イベントが発生した部屋を3D表示、アラームに関連するビデオを受信できます。
フェデレーションを使った展開について読む
「市内全体の建物では設置された約900台のカメラを多数の制御室から監視していますが、Federation™機能 (EN)を使用し、すべてを統合する計画です」と、Rishman氏は述べています。
オペレータをサポートする機能
セキュリティオペレータは、プリセットしたビューを使用して重要なエリアを監視できます。「セキュリティ担当者が必要だと判断したカメラビューのグループをプリセットできます。ドラッグアンドドロップするだけなので、とても使いやすいです。」とRishman氏は述べています。
「Security Centerには、当社が期待した通りの機能が搭載されていました。将来を見越した設計で、これを基に複数のサブシステムを統合できます。関係者全員がこの結果に非常に満足しています。」
ブリスベン市議会、企業セキュリティマネージャー、Paul Rishman氏
成果
AgentVi 動画分析に必要な120チャンネルをリアルタイムで管理するOmnicastのビデオ管理システムは、新しいセキュリティソリューションの中核をなしています。Omnicastを使用して、約200台のAxis Communications 720p HD IPカメラも管理できます。また、別のシステムがアクセスコントロールアラームを処理します。さらに統合プラットフォームには、RFID-over-Wi-Fiリアルタイム位置情報システムであるEkahauも搭載されており、オペレータはこれを使って施設内の重要人物 や資産の動きを追跡できます。
新しいビデオ管理システムの導入により、セキュリティオペレータは効率的に作業できるようになりました。イベントが発生時には、オペレーターがプリセット表示タブを押すだけで、Genetecシステムが特定のカメラ映像を表示します。このソリューションにより、将来的に他の議会の建物と監視システムを統合する必要が生じた際、統合範囲が広がるだけでなく、複数の施設間での運用の冗長化が可能になります。